<Q1>高校受験に決めた場合、公立・私立は1校ずつしか受験できないのですか?  


<A1>公立は前期選抜で1校、後期選抜で1校受けられます。この2校は同じ高校でも、別の高校でも構いません。ただし、前期選抜で受かると後期選抜は受けられません。 
なお、私立は、試験日が異なっていれば、好きなだけ受けることができます。ただし、私立高校によっては、公立校のみを併願校として認めている場合があります。その場合は、公立最大2校+私立1校ということになります。 

<Q2>どんなタイプの子には、内申がとれず高校受験が厳しくなるのでしょうか? 


<A2>テストの点が良いだけでは内申点はよくならないので、提出物(レポート等)をきっちり出せる子、積極的に授業にかかわって授業中によく発言する子などが、内申がよくなる可能性が高くなります。 
その他、前期選抜に関しての項目としては、部活動、生徒会活動、クラス委員、などが考慮される学校も多いので、”内申がいい”という場合には、それらの活動も活発に行うということになります。 

<Q3>神奈川の公立中学というのは、内申方式が他とは違うのでしょうか? 


<A3>中学校の内申の方式はそれほど違いません。中学校によって偏りがあって、内申点が取りやすい学校と、取りにくい学校があることは、他の都道府県にも同様の傾向はあると思います。違っているのは、高校受験での内申点の使われ方です。 

<Q4>なぜ神奈川方式が問題視されるのか? 


<A4>A1に書いた前期選抜は、内申点のみで合格が決まります。作文や面接が科せられる高校もありますが、基本は内申点です。内申基準が最も高いことで知られるのは湘南高校で、中2、中3の成績がオール5(3年は倍に計算されます)で、観点別の項目でもオールA以上(1科目につき4~5観点あり)だった場合に、内申点が172点満点となり、この点が171以上ないと前期試験の合格は難しいと言われています。4がつくということは、観点別でもBがある可能性が高いため、例えば中2で体育に4がついただけで、中3時にはオール5観点オールAであっても、湘南の前期には受からないことになります。 
後期選抜は、内申+試験となります。この比率は学校により4:6だったり、5:5だったりしますが、いずれにしても、内申が取れていないと合格には不利な状況があることは間違いありません。 
最後の最後に、後期選抜二次枠という、試験のみで合格が決まる枠が少しだけあります。 
つまり、内申が取れない子供の場合は、この枠を狙うしかない、という状況が発生します。 
この枠は後期選抜合格者の2割程度というところが多いので、人数にすると各校数十人という、狭き門になります。 
また、私立高校に対して併願で確約(内定のようなもの)を取ろうとした場合にも、内申書が使われます。東京や埼玉の私立では、模試の結果で内定を出すところもあるようですが、神奈川県の私立は、内申がメインであるため、内申が取れない場合には、私立の併願校もレベルを落とさねばならず、公立高もレベルを下げなければならないという二重苦になります。 
試験でしか点が取れないというタイプの生徒は、一発勝負のリスクがかなり高い訳です。また、選択肢が非常に狭くなるので、これを嫌って中学受験をする生徒が多いという状況になっています。 

<蛇足> 
上記のことに加えて、神奈川の高校受験を考えた場合に、上位レベルの学校が少ないことが問題になります。 
神奈川御三家は、すべて中学受験のみですし、それに続くような公文国際、サレジオ、逗子開成などにも高校受験の枠はありません。 
公立高校も東京、埼玉、千葉と比べると大学進学実績が低いのが現状です。 
こうしたことから、神奈川県の優秀な生徒は、高校受験では東京の国立、私立難関を受けるしかない状況になり、公立は滑り止めとなります。しかし、先に述べたように内申が取れていないと、公立が滑り止めになりにくい訳です。