自立学習とは、「自立して学習すること」すなわち「自分で勉強すること」です。
「自分で勉強する」には、「何を」「どのように」勉強するのかを理解する必要があります。
自立学習には型があります。一連の勉強方法をひとつの型にはめ込んで、最短でその単元を学んでいこうとするものです。この型を習得できれば、小学校、中学校、高校、大学、大学院、社会人、すべてのステージで活きてきます。入学試験や各種受験、資格試験の勉強などの対策にもなり、人生を豊かにするスキルになります。
長年、塾経営を通じて生徒たちの指導を続けるなかで、「自立学習の基本原理」となる仮説を立てています。
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これらの感情変化によって、人間は行動が大きく左右される。
勉強をするときは特に嫌だという不快な感情が大きく効いてしまう。
この不快な感情は眠くなったり、他のことを思いついたり、イライラしたり、その場を離れたくなったりさせる。このとき勉強を強要されると勉強が嫌になる。
多くの人が教科書を読むことを断念するのは、不快な感情がわきあがり、勉強から離脱する原動力になってしまうのだ。
逆に、分かる勉強に徹すれば、嫌だという感情を得ること無く、いくらでも読み進めることができるのである。
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勉強に抱く感情は、下図のように変わります。
本能的に体が求める「大好き」感情から、根本的に体が拒絶反応を示す「大嫌い」まで、お子様の勉強に抱く感情はどのステージにあるでしょうか。
特に、受験で親がプレッシャーをかけすぎるとE(大嫌い)の状態に陥ります。
しかし、生徒本人に能力があり、親のプレッシャーに打ち勝てる人はC、Bになる傾向にあります。
マイジャイロが教える自立学習は、勉強に対して負の感情をもっている生徒でも、その感情を変えることができます。
ちなみに、Aの状態にある生徒は、ほとんどが難関大学に入ります。Aの生徒は親のプレッシャーに関わらず、本人の持っている素質もあるでしょう。真面目で努力家が多いのも特徴です。
マイジャイロの教授法は、指導と自習で一対になっています。
マイジャイロの指導では、主に教科書の読みこなし方(型)を個別指導で教えていきます。先生との距離も近く、アットホームな雰囲気で、楽しく学習が進みます。「読みこなし」で出た質問には、先生が丁寧に分かるまで答えます。
複雑な事柄に対して、日本人は常に型を作ることによってそれを追及しやすくしてきました。勉強にも型があります。その型を学ぶことが最初になり、型にはめ込むと非常に勉強しやすくなります。
例えば数学ですが、教科書には大事な部分と軽く読んで飛ばしてもよい部分があります。どこが大事かを教えると、その部分は理解できるものです。その大事な部分を丁寧に読み、理解し、まとめる。それほど大事でない部分はとばす。この強弱が大切です。
一例として、数学では、教科書の読みこなし方に加えて、高瀬式計算の習得を教えます。中学受験の複雑な計算をミスなく計算する方法も伝授しています。
英語では、教科書の読みこなし方のほか、英単語の暗記の仕方も教えています。英単語の暗記が苦手な人でも暗記できます。
当社で教えることは「どの部分が大事か」「具体的な勉強方法」「分からないところの問題解決」など多岐にわたります。このようにして一連の勉強を進め一つの単元を理解していきます。
マイジャイロの自習とは、教科書の読みこなし方を習った上で、塾内の場所を移して自分だけで教科書の自習をすることです。
自習を通じて教科書をスラスラと読むことができる!と実感するでしょう。
自習中に分からないところが出たら、自習中でも先生に質問します。
先生は、自習が止まらないように最も注意を払っています。
自習の効果は次の3ステップであらわれてきます。
「高度な質問」こそ優秀な人材を育てるうえで大切です。ステップ3の段階になると、教科書を超えた質問がたびたび出てきます。それは深く教科書を読み、深く考えることができる人材が育っている証拠です。その高度な質問に寄り添って解決してあげる、または一緒に考えてあげたり、調べてあげると理解が進み学力が伸びます。
マイジャイロでは、生徒に学んで欲しい大切なことが2つあります。
1つ目は、上で解説した「教科書の読み方」です。
2つ目は、「集中する」ということです。
ゲームやスポーツに集中している時、気持ちが良く、やる気に満ち、快適な気分になっていると思いませんか?
勉強も同じです。しっかりと集中できている時、快適で心地よい時間が流れていきます。反対に勉強で集中していない時、イライラした嫌な気分になり早くやめたくなります。この感覚を自分の気持ちで確認することが大切です。
勉強が嫌いな人は「集中することが気持ちの良いことだ」という事実に気付いていないのです。集中は意識でコントロールできるものです。自分の意志で集中するようにしてください。教える先生方も「集中」を意識して生徒が集中を切らさないように見守っています。
マイジャイロでは、指導で勉強方法を学び、自習で集中することを学びます。
❖自習するときは集中して行う
集中して自習します。自習を通じて集中の訓練をしているといえます。集中すれば周りで多少の雑音がしても聞こえなくなります。
❖集中は気持ちの良いことで夢中になれる
集中すると、気持ちが良くなり夢中になります。さらに集中すれば、さらに気持ち良くなります。ゲームで集中しているときも同じです。同様に勉強で集中できれば、人生を大きく変えていきます。強く集中することを自分の体に覚えこませ、人生を切り開く武器にしてください。そして夢中になって人生を駆け抜けてください。
❖集中は訓練できる
集中は訓練によって強くできます。自習は集中の訓練という気持ちで取り組んでください。集中力がないという人も大丈夫!訓練にお付き合いします。
❖高い集中力はあらゆる成功の元
集中力は、人生のすべてのステージにおいて役に立ちます。集中することが身につけば、勉強も含めて、スポーツでも芸術でもあらゆることで成功できます。ノーベル賞を取った先生方は我を忘れるほど集中し、集中の魅力に取り憑かれた人たちです。集中こそ人生を大成功に導く鍵なのです。
❖集中のメカニズムを知る
集中は脳の中で神経細胞が順調に物事を処理している時に快感として感じます。反対に神経細胞が物事を処理できなくなった時に不快感を感じます。分からない勉強はその典型例です。分からない勉強を無理に続けず、分からないところを先生に聞いて解決してください。そうすると、集中が再び戻り、無理なく勉強を継続できます。
私は1985年に「英才教室」という塾を開きました。あざみ野のワンルームマンションの1室でスタートし、当初は思うように子供たちの成績を上げることができず悶々としていました。当時は、塾では知識を教えるべきということに固執していました。しかし教えても理解できない、そばから忘れていく、聞いていないなど効果がなかなか上がらないのです。もっとよい勉強法は無いものかと悩みました。
ふと、自身が勉強に目覚めた時の経緯を思い出しました。私は北海道の帯広で高校時代まで過ごしました。小さい時は成績は芳しいものではありませんでした。親も教育に関心を持たず、酒ばかり飲んでいるような親でした。そんな中、当時中学校で数学と理科を教えていた高橋先生という先生に出会いました。私は高橋先生に数学と理科を習うことになったのです。
高橋先生はどういうわけか私を気に入ってくれました。「高瀬出てこい」と言って教壇に上げてくれました。そしてえこひいきとも言えるひいきをしてくれたのです。ある日高橋先生は理科の実験で大気圧を教えようとしていました。バレーボールぐらいのゴムの半球を2つ用意、その半球には上下に把手がついています。半球を繋いで一つの球にし、中の空気を抜いていきます。大気圧でその半球同士は固く密着するのです。高橋先生が上を持って、私が下にぶら下がるのです。私の体重の重みをみごとに受け止めその半球は割れません。しかし空気を入れると自然と2つの半球に分かれてしまいます。
私は高橋先生が大好きになりました。家では、高橋先生の教えている理科と数学の教科書を読むようになりました。教科書は難しいもので分からない所だらけでした。しかし、分からなくても読み続けました。そうしたら分かる部分がでてきたのです。だんだんと漢字や言葉の意味を知らないために、その部分が分からないのだと気づきました。辞書を引きながら教科書を読み始めました。今度は教科書の内容で分からない所が出るようになりました。何度も読み返すと、なんと内容も理解できました。どうしても理解できない所は疑問をもって先生の講義を受けました。そうすると実に簡単に疑問が解決するのです。
私の成績はみるみる上がりました。その結果、帯広で当時1番の進学校、三条高校に入学できたのです。今思えば「教科書を読む」という些細なことをきっかけに、なんの取り柄もない普通の子が工学博士になり、ユニークな塾作りへと導いてくれたのです。その意味でも高橋先生には感謝しかありません。あの当時は高橋先生に対して気の利いたお礼ひとつできませんでした。今もし会えたら心を込めてお礼をしたいです。あの出会いがこんなにも大きく人生を動かすものだと驚愕しています。
高橋先生の思い出をきっかけに「そうだ!自分で勉強させる型が必要なのだ!」と自立型の勉強法を思いついたのです。当時は、塾とは先生が教えてお金をもらうもの、自分で勉強するのではお金が取れない、と考えられていました。でも私は自分で勉強するほうが実質的に成績が上がると身をもって分かっていました。そこで、1986年に自分で勉強することをコンセプトに「自立学習指導会」という塾に改名したのです。
最初の自立学習はひたすら教科書を写すものでした。それから約40年近くに渡り、指導法の研究と改良を重ね、教科書の読み方、指導の仕方が分かってきました。今ではどの部分を丁寧に読ませるか、どの部分をまとめさせるか、繰り返すかなど詳細にノウハウが積み上がっています。その結果、驚異的に成績の上がる生徒が続出するようになりました。このような生徒を目の当たりにすると、当塾のメソッドを未来の子供たちのためにノウハウとして残すべきであると考えるようになりました。
この自立学習はフランチャイズで広げることが可能です。フランチャイズは本部のノウハウと引き換えに加盟店が自分のお金で塾を開き、そこで得られた利益の一部を本部に還元します。本部と加盟店はウイン・ウインの良好な関係で自立学習を広げることができます。ご興味をお持ちの方はぜひお問い合わせください。
私は自立学習が広がった世界を見てみたいです。日本全国の各都市にマイジャイロの名の塾ができます。そこでは勉強方法を教えます。そこで教わった生徒はよく理解して教科書を読み、問題集を解き、長時間の自習をし、成績を上げ、実力をつけて有名な大学に入ります。大学でもマイジャイロで学んだ自立学習をもとに多くの本を読み自分の意見をもち、他人に流されること無く自分の意見を主張します。そして社会に入り、立派な社会人のリーダとして活躍します。社会人となった人たちが節目、節目に報告に来てくれます。そんな世界を見てみたいと思います。